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ムゼッラ
Musella

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伝統を重んじつつ、進化を続けるビオディナミ・ヴァルポリチェッラの造り手

ヴェローナの東隣、フェラッツェにあるサン・マルティーノ・ブオン・アルベルゴの丘に、ムゼッラのエステートが広がります。
緑豊かな森に覆われ、17世紀に建てられた壮大な邸宅を中心に教会や水路、素朴な小屋などが配されたこの美しい地所は、16世紀初頭にこの地域で栄えた貴族ムゼッリ家によって拓かれました。
この地でのワイン造りは、19世紀後半に時の領主チェザーレ・トレッツァ侯爵によって始められました。 彼は日当たりの良い丘の斜面にぶどう畑を拓き、栽培に先進的な手法を取り入れるなど、このワイナリーの繁栄の礎を築きました。
しかし1990年にこの地所は分割、売却され、25ヘクタールのぶどう畑と「レ・フェッラツェッテ」と呼ばれるセラーや醸造所、中世の家屋などがある美しい中世の庭園を含む地所はパスクア・ディ・ビシェリエ家に引き継がれました。
新たな所有者となったエミリオ・パスクア・ディ・ビシェリエは長くワイン醸造に携わってきました。 彼は甥のエンリコ・ラベールと共に、野心的にこのワイナリーの再興に取り組みました。そしてボローニャの大学で現代史を学んでいた娘のマッダレーナも、父の誘いに迷うことなくワイン造りの世界に飛び込みました。
マッダレーナは世界中のワイン産地を旅してワインの文化を学び、様々なワイナリーで多くの醸造家達とワイン造りの経験を積む中で、ルドルフ・シュタイナーのバイオダイナミックス理論に興味を持ち、この理論の世界的な権威であるアレックス・ポドリンスキー氏の指導の下で知識を深めました。
彼女は2008年からムゼッラの畑にバイオダイナミックス農法を取り入れ、2014年にはDemeterの認証を取得しました。
現在、ムゼッラはニコラ・ジョリーが主宰する世界的なバイオダイナミックス(=ビオディナミ)ワイン生産者の団体「ルネサンス・デ・ザペラシオン」に参加しています。
ムゼッラの代表的な畑「モンテ・デル・ドラゴ」は、彼らの地所の中心にそびえる丘の南西斜面に広がっています。石灰岩の上に、密度の低い石灰質と赤い粘土質の混成土壌が堆積した特徴的な土壌は、彼らのフラッグシップでもあるアマローネの主要な原料となるコルヴィーナ種の風味に複雑さを与えます。 畑の最上部約2ヘクタールには白ぶどうのガルガネガとピノ・ビアンコが植えられ、それ以外の区画にはアマローネに使用するコルヴィーナを始めとする黒ぶどうが植えられています。畑の名にちなんで彼らのロゴにはドラゴンのマークがあしらわれています。
ムゼッラは、2009年に設立された「レ・ファミリエ・ストリーチェ」にも参加しています。アレッグリーニ、マージ、トマジなど、アマローネの代表的な13の生産者で構成されるこの団体は、卓越した品質のアマローネの造り手である事が認められた生産者のみが参加を許される権威ある団体です。
ムゼッラは長い歴史を持ちながら、パスクア・ディ・ビシェリエという新たなオーナーの下、ここ20年程で目覚ましい進化を遂げました。 ガンベロ・ロッソでも「ヴァルポリチェッラの最も繊細で風通しの良い面を断固として力強く表している」と高く評価されています。

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