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ヴィニカ
VI.NI.CA

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全て自然のままに…モリーゼ発、ナチュラルワイン注目の造り手

モリーゼ州はアペニン山脈とアドリア海に挟まれた小さな州で、州内の生産者も12程度と言われています。「ヴィニカ」はこのモリーゼでナチュラルワイン造りに取り組む注目の生産者です。
スタートは2007年、歯科医を営むロドルフォ・ジャンセラは故郷のモリーゼに戻り、リパリモサーニ村(地元の人々からは「リパ」と呼ばれる)の丘の上に横たわる手付かずの林に分け入り、その奥に広がる土地を見つけ心を奪われました。 彼は様々な野菜や果物を育てながらこの地に腰を落ち着ける決心をしますが、土地を購入する時、「畑でも醸造でも化学的な処理をするのはおかしい」と感じ、オーガニック栽培を選びました(2016年には公的認証も取得)。そして友人である農学博士でワインメーカーのコッチーニ氏、管財人のトディーノ氏の協力を得て、オリーブオイル、野菜、そしてワインの生産を始め、 翌2008年にその農場をロドルフォの3人の子供たち(長男:ヴィットリオ、次男:ニコラス、長女:カロラ)の名前の頭文字を採って「ヴィニカ」と名付けました。

リパリモサーニの丘は日当たりに恵まれ、また昼夜の温度差や年間を通して吹き付ける乾燥した風のおかげで、農業には理想的な場所でした。今日、彼らの地所は220haまで拡大し、ブドウやオリーブ畑の他、様々な木々も植えられ、また家畜も放牧されてこの一帯の特徴的な風景を生み出しています。ブドウ畑の面積は約30ha、標高550~750mの丘陵に広がっています。ワインの生産本数は約40,000本ですが、さらに畑を5ヘクタール拡張し、将来的には生産量を最大150,000本まで上げる計画があります。
ブドウはティンティリア、サンジョヴェーゼ、トレッビアーノ、メルロー、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランなど様々な品種が植えられています。特にモリーゼの代表的な土着 品種である「ティンティリア」は、モリーゼ全体の約90haの内、11haがヴィニカの畑で栽培されています。

「自然と常に対話する」これが彼らの哲学です。 彼らはブドウの樹とテロワールに密接な関係があり、常にそれに注意を払い継続的にケアする事が必要であると考えます。土壌は石灰と粘土質が主体で、栽培には緑肥などの伝統的な技法を用い、また常に畑の表土の状態をチェックし、灌漑は行ないません。ブドウの樹は養分を求めて根を地中深くに伸ばし、それによって取り込まれた土壌中のミネラル分がワインの風味に如実に反映されます。このテロワールから健全なブドウに与えられる風味が、ワインの味わいの唯一の構成要素となるのです。

発酵は果皮を取り除かずに野生酵母のみで自然発酵、亜硫酸の添加と澱引きは必要最小限、発酵と熟成はステンレスタンクで極力自然な温度に保ちます。 化学物質は一切用いず、清澄やフィルタレーションも行いません。また「コルクの欠陥」による酸化や特定の汚染、コルクに含まれるTCAと呼ばれるコルク臭の元となる物質からワインを守り、フレッシュで高い品質を保ったまま顧客の元へ届けるため、彼らはブドウの樹を原料としたコルクを使用します。この特殊なコルクは酸素の過度な進入を防ぎ、ワインがその官能的な特徴を維持したままボトルの中で発展する事を助けます。このように生み出されるワインは、ブドウのポテンシャルを感じさせる力強さを感じさせる味わいに溢れています。
ロドルフォが子供たちの名前から名付けた「ヴィニカ」というワイナリー名には彼の、この土地が子供たちと共に希望の賛歌となってくれるように、との願いが込められており、子供たちも勉強の合間に畑やワイナリーの仕事を手伝っています。親から子へ、次の世代の環境を守るための自然なワイン造り、そしてそこから生まれる自然な味わいのワインたちを是非お楽しみください。