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アダンティ
Adanti

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サグランティーノの新たな歴史を創った立役者

アダンティは、サグランティーノ・モンテファルコの造り手としては最も歴史の古いワイナリーの一つです。
その歴史は1960年代に、ドメニコとピエトロのアダンティ兄弟がアルクアータ村に建つ、ローマ時代から後期ルネッサンス時代にかけてフィリピンの修道士たちが建てた古い修道院を購入し、修復の上セラーとした時に始まります。この地域では古くからサグランティーノ種を使ったワインが造られていましたが、甘口のパッシートが主体で、ほとんどが地元で消費されるイタリアでも無名の存在でした。しかしアダンティでは、このぶどうの持つ濃厚で力強い味わいに着目し、他の生産者に先駆けてパッシートではない辛口でフルボディの赤ワイン造りに挑戦しました。

彼らは新たにアルヴァロ・バリーニをエノロゴとして迎え、サグランティーノという、きちんと手をかけないとすさまじくタンニンの強い、ギスギスした野暮ったいワインになってしまうぶどうの栽培と醸造方法を全面的に見直し、厳しい剪定によってぶどうの収量を落とし、この地域を象徴するワインとして30年以上にわたって賞賛を集め続ける事となる素晴らしいワインを造り上げました。
アダンティの成功により、周囲の生産者たちも続々とサグランティーノからフルボディの赤ワインを造る様になり、1979年にD.O.C.、1992年にはD.O.C.G.に昇格し、名実ともにイタリアワインの最高峰の1つに数えられる様になりました。
そしてアダンティもまた、サグランティーノ・ディ・モンテファルコの新たな歴史を創った立役者として、人々に記憶される存在となりました。

現在ワイナリーは、ドメニコの2人の娘、ダニエラとドナテッラによって運営されています。またワイン造りはアルヴァロの息子ダニエルが手掛けています。 そしてアルヴァロは今もアダンティのテイスティングルームで、その魅力的な立ち居振る舞いとフレンドリーさで訪れる人々をもてなしています。
彼らの地所はウンブリア中部の中世の面影を残すベヴァーニャ郊外、アルクアータ、コルチミーノ、トーレ・ディ・カレの丘陵地帯に50ヘクタールにわたって広がっています。30ヘクタールはぶどう畑に、20ヘクタールはオリーブ畑になっています。彼らはワインだけでなく、オリーブオイルでも名声を得ています。

現在、彼らはサグランティーノや同じくこの地域土着の白ぶどうであるグレケットを始め、バルベーラ、カベルネ、シャルドネ、メルロー、サンジョヴェーゼなどの自社栽培のぶどうのみから、伝統に則った手法を駆使してワインを造っています。彼らは常にすべての製品に最大限の注意を払い、土地と古代の伝統にも敬意を払っています。ぶどうの風味を生かすため、発酵には自然酵母を用い、長いマセラシオンの後熟成には主に大樽を用います。また樽よりも瓶での熟成を重視し、最低6ヶ月から1年以上瓶熟成を行います。
彼らは「New Green Revolution」というプログラムを取り入れています。 農薬や化学薬品は極力使用せず、また畑での作業に機械を使いません。 
彼らの畑は周囲に遮るものの無い小高い丘の上にあるため、畑には1年を通じて乾燥した強い風が吹いており、病気や害虫のリスクが少ないのも彼らが農薬などを使わずに済む理由になっています。
イタリア国内におけるアダンティの評価は非常に高く、サグランティーノ・ディ・モンテファルコは2005、2006、2008ヴィンテージにおいてガンベロ・ロッソのトレ・ビッキエリを獲得しています。
収穫の時期になるとサグランティーノの葉は赤く色づき、美しい茜色に染まった畑は人々の目を魅了します。 アダンティのワインも、この畑の様に味わう人々を魅了し続けています。