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ファースト・ドロップ
First Drop

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ワイン造りの新たな形に挑戦する若き志士たち

1995年、ロンドン大学の地理学専攻の学生だったマット・ガントは、著名なワインライターでもある講師、ティム・アンウィンが開講した『ぶどう栽培の歴史地理学』と呼ばれているコースを受講しました。毎回テイスティングを含んでいたその授業は最後にブルゴーニュとシャンパーニュでの2週間にわたる現地学習で締めくくられ、マットは大いに感銘を受けました。人生をワイン造りに賭けようと決心した彼はワイン造りに関りながらニュージーランド、スペイン、イタリア、ポルトガル、米国を転々とし、最後にオーストラリアにたどり着きました。セント・ハレットで働きながら、彼はワインメーカーとしての腕を上げ、2004年にワイン・ソサエティのヤング・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。セント・ハレットでオーストラリア人のジョン・レサスと出会った彼は、意気投合し、2人でワイナリーを立ち上げる事を決意しました。そして2005年に「ファースト・ドロップ・ワインズ」を設立します。

当初彼らは固有の畑や醸造設備を持たずにスタートしました。ぶどうは常に最高の状態のものを得るためにすべてバロッサ・ヴァレーとアデレード・ヒルズの信頼のおける契約農家から買い付け、醸造は他のワイナリーの設備を借りて行なっていました。 しかしスタート当初よりそのワインの品質の高さはまず評論家たちの注目を集める事となり、オージーワイン業界の重鎮ジェームズ・ハリデーやロバート・パーカー主宰のワイン・アドヴォケイトなどで彼らのワインは絶賛され、最高級の評価を勝ち取りました。 ジェームズ・ハリデーは現在も彼らに最高評価の5つ星を与え続けています。また2007年にはマットが最も優秀な若手醸造家に与えられる賞、「ヤング・ガン・ワイン・アウォード」を獲得しました。

2011年、彼らは念願の自分たちのワイナリー「ホーム・オブ・ザ・ブレイヴ」を手に入れます。そこはかつてペンフォールズが所有していた施設で、バロッサ・ヴァレー南部のヌリウーパにあります。 醸造用の建物と熟成庫、そして2棟の倉庫からなる堂々たるワイナリーを手に入れてもなお、ぶどうは彼らの仲間でもある栽培農家から慎重に選び抜いて買い付けたもののみを用います。このやり方は一方で彼らがトリンカデイラやバルベーラ、トゥリガ・ナシオナルといったオーストラリアでは珍しい品種をふんだんに使う事を可能にします。彼らはシラーズから非常にクオリティの高いワインを造る一方で、こうしたユニークな品種から造るワインでも高い評価を得ています。
彼らはまたワインと同じ位、ラベルにもこだわりを持ちます。コミックをあしらったものやウイリアム・ホーガースの絵を用いたものなど、一つ一つのワインに込められたストーリーを表したラベルは、舌だけでなく目でも私たちを楽しませてくれます。
彼らは今日も、豊かな創造力と、少しの先進性と、伝統への敬意をもって素晴らしいワインを造り続けています。