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ロ・ゼルボーネ
Lo Zerbone

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有機栽培、野生酵母、SO2無添加・・・目指すは究極のナチュラルワイン

リグーリアとの州境に近いピエモンテの南東端、小高い丘の上にある小さな村、ロッカ・グリマルダ。その独特の地形のためローマ時代から第二次世界大戦まで、いくつもの戦いの舞台となった歴史を持つこの村は、DOCドルチェット・ディ・オヴァダの生産の中心地としても知られています。

2003年、ファビオ・ソマッツィがこの村に30年程前からある古いぶどう畑とセラーのある建物を購入した時、「ロ・ゼルボーネ」の歴史は始まりました。
ファビオが手に入れた約3ヘクタールの畑は南東向きの標高130~170mの斜面に広がり、土壌は火山性土壌と砂質土壌の混成土壌という、ロッカ・グリマルダの中でも恵まれた環境にあり、ここに大きな可能性を感じた彼はぶどうを全て有機栽培にする決心をします。
彼は2007年から畑の有機栽培への転換を開始し、3年の転換期間を経て2010年にイタリアの公的認証機関BIOSの有機認証を獲得しました。

有機認証取得後、ファビオはSO2無添加のワイン造りという、新たな取り組みを始めます。2010年以降、ゼルボーネ・ロッソなど一部のワインでは醸造から瓶詰めまでのいずれの段階でもSO2を一切添加していません。発酵時に若干のSO2が自然に生成されるため、含有量ゼロという訳には行きませんが、それでも1リットル当たりの含有量20ミリグラム余りと、非常に低い数値になっています。ファビオは近い将来、全てのワインをSO2無添加にする予定です。

わずか3ヘクタール程の彼らの畑に植えられているのはドルチェット種とコルテーゼ種のみ、年間の生産量は2万本前後、畑での作業から醸造まで、ファビオと彼の妻が、状況に応じて仲間の助けを借りながら全ての作業をこなしています。
有機栽培では畑でのよりきめ細かな作業が要求されます。彼らはより質の高い果実を得るために剪定を繰り返します。 醸造にはこの地域の伝統的な手法を用いる一方で、新たな技術も積極的に取り入れています。
発酵には天然酵母を主に用います。またぶどう本来の風味を生かす為に、レギュラークラスのワインは樽を使わずにタンクのみで発酵、熟成を行います。

「ロ・ゼルボーネ」はイタリアでも無名の小さなワイナリーですが、ネットなどでそのワインの良さが広まり、今ではフランスやアメリカにも彼らのワインの熱狂的なファンを持ち、輸出も行なっています。
ファビオは昨年大病にかかり、一時ワイン造りを断念しかけましたがその後見事に快復し、究極のナチュラルワインを目指して新たな取り組みを始めています。
将来が楽しみな生産者です。