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ポデーレ・ヴェネーリ・ヴェッキオ
Podere Veneri Vecchio

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学問を究めたからこそ出来る、ビオワインの真髄

ナポリから車で1時間、カンパーニャ北部、ベネヴェント近郊にあるカステルヴェーネレはDOCサンニオの生産地域で丘陵地帯に佇むのどかな町です。食品微生物学の農学者であったラファエロ・アンニッキアリコは、食品の検査機関で検査や研究に従事し、常に食品の安全性という問題に関わっていた様々な経験から、自然の摂理を応用した昔ながらの方法によるワイン造りに興味を抱き、2000年にカステルヴェーネレの外れに古くからあったぶどう畑を購入しました。海抜250mの丘陵地にある畑は現在4ヘクタール、平均樹齢は40年(25~60年)、年間約12,000本のワインを生産しています。ぶどうはグリエーコ、チェレート、バルベーラ・デル・サンニオなど、カステルヴェーネレ周辺の非常にめずらしい土着品種が主体となっています。

畑の土壌は粘土質で、建物にも使用できる程粘性が高く、ミネラルを豊富に含んでいます。この土壌がぶどうに複雑な風味を与えます。畑では農薬や化学肥料を始めとする化学物質は一切使用されません。天然由来である硫黄の使用も最小限にとどめています。植物が本来持つ活力、治癒力を最大限に引き出すための様々な手法が取られます。作業は全て手作業、雑草は生やし放題で、刈り取った後もそのまま放置し、緑肥として使用します。土壌の活力を上げるために、ルドルフ・シュタイナーの理論、ビオディナミ農法も参考にしており、一部その手法も取り入れています。

醸造

醸造も昔ながらの手法を取り入れています。ぶどうのプレスには古めかしい搾汁機を用い、発酵にはセラーに居つく天然酵母を利用します。セラーの壁は日本の醤油蔵のように酵母菌によって真っ黒になっています。また発酵の際には機械的な温度管理は行いません。少量ずつ仕込む事により温度が上がり過ぎないようにしています。発酵温度は白で20℃前後、赤で24度前後です。またフィルタリングは一切行いません。 ワインの品質保持の為、SO2は必要最低限の量が添加されます。

Vinnatur(ヴィンナトゥール:イタリア自然派ワイン界を代表するヴェネトの「ラ・ビアンカーラ」のアンジョリーノ・マウレ氏が主催する7か国140以上の小規模生産者の自然派ワイングループ)にも参加し、現代の技術の良い所は取り入れつつ、なるべく自然のものに手を加えない、古代のワイン造りを再現する事を目指しています。
そうして生まれたワインはまさに自然な果物の風味にあふれ、揮発酸からくる独特の酸味がエレガントさを与え、やさしさと複雑さを持った独特な味わいがあり、現代的な手法で造られるワインを飲みなれた私達に新鮮な驚きと感動を与えてくれます。