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テヌータ・ヴィリオーネ
Tenuta Viglione

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プリミティーヴォのふるさとで、プリミティーヴォにこだわる

南イタリア、プーリアのほぼ中央にあるジョイア・デル・コッレは、1700年にベネディクト派の修道士だったフランチェスコ・インデリカーティによって初めてプリミティーヴォが植えられた場所と言われ、現在でもこの品種の栽培が盛んに行なわれています。この町と隣のサンテラモ・イン・コッレという町との間にある「ムルジャ」と呼ばれる標高450m程の台地に「テヌータ・ヴィリオーネ」のワイナリーはあります。ここはジョイア・デル・コッレDOP地域の中で最も高い場所であり、日中の強い陽射しと高地ならではの夜の涼しさがぶどうに理想的な成熟をもたらします。

「テヌータ・ヴィリオーネ」のオーナー、ズッロ家は、19世紀からこの地でワイン造りを手掛け、現在の当主ジョヴァンニ氏は四代目の当主です。彼はワイナリーを受け継ぐと数年がかりで畑と醸造設備の改良に取り組みました。現在ではワイナリーの建物や醸造設備は一新され、40ヘクタールの畑の内80%にプリミティーヴォ、他にアレアティコやマルヴァジア、トレッビアーノなど様々な品種が植えられています。畑の土壌は岩交じりの石灰粘土質で、ミネラル分を豊富に含んでいます。

ジョヴァンニはテヌータ・ヴィリオーネのビジネスを取り仕切る立場である一方、畑での仕事をこよなく愛し、彼に会う人はまずそのごつごつとした手に驚かされます。彼はまたプリミティーヴォというぶどうに強いこだわりを持っています。「私は醸造から熟成の過程で樽を使うのをあまり好みません。特にプリミティーヴォは非常に表現力豊かなぶどうです。私はぶどうに自ら語らせたいのです。だからと言って樽を全く使わないという訳ではありません。私はワインメーカーの仕事とは、必要に応じてワインのヴィンテージごとの品質を一定にしたり、逆に変化を持たせる事だと考えています。例えば、ここ何年か、プーリアは毎年豊かな陽光に恵まれて毎年一定の品質のワインが出来ます。そこで、ヴィンテージごとの違いを出すために樽を用いるという判断を下す場合があるのです。」

近年はぶどうのオーガニック栽培に取組み、Sidelというイタリアの公的有機認証を得ています。またさらなる品質の向上を目指し、バーリ大学と共同でぶどう栽培研究所を設立、自社畑の約1haには研究用のぶどうが植えられ、栽培方法の改良、ジョイア・デル・コッレの土壌、プリミティーヴォに適した酵母の研究などに取り組んでいます。様々な革新的な手法を取り入れつつ、プリミティーヴォという土着のぶどうにこだわる彼らの姿勢は、着実に賞賛を集めつつあります。イタリアの有力ワインガイド「ガンベロ・ロッソ」の2015年度版では、プリミティーヴォ・リゼルヴァ“マルピオーネ”2010がトレ・ビッキエリ(3グラス)を獲得しています。